一般社団法人 石川県建築士事務所協会

建築士事務所の皆様へ

47回川県デザイン展 査結果

◇公益財団法人石川県観光連盟理事長賞

株式会社浦建築研究所

金沢港クルーズターミナル

株式会社浦建築研究所

日本海の白波をイメージした波型の大屋根、クルーズ船や人々を迎え入れ海から陸へとつなぐ開放的なガラスファサード、内外ともに金沢港らしさをデザインモチーフとし、海の玄関口としてふさわしいデザインとしている。クルーズ船利用客だけでなく、一般の人にもイベント利用や港の眺望を堪能できる空間づくりを行っている。

◇一般社団法人 石川県建築士会会長賞

有限会社風建築設計工房

木の香の家 ~蔵の面影を残す自然素材のすまい~

有限会社風建築設計工房

定年後Uターンされた熟年ご夫婦と高齢の母の3人のすまいとして、土蔵や既存住宅の一部を取り壊し、そこに平屋建ての家を新築した。先祖の歴史や記憶を残そうと、当初は土蔵をリビングに再生させる計画であったが、解体中に老朽化がひどく再生不可能と判明し、急遽ケヤキの牛梁のみを再利用する計画に変更した。
使用する木材や建材は能登ひばや杉、珪藻土や越前和紙など自然素材・地場産材にこだわっている。採光や自然換気などにも配慮して、室内にいても森の中の自然に包まれているような空間・環境づくりを目指している。木などの自然な素材が経年とともに味わい深く風化し、末永く家族の記憶や歴史が育まれ引き継がれる、そんな”すまい”であってほしいと願っている。

◇一般社団法人 石川県建築設計監理協会会長賞

聖建築設計事務所

八乙女山が朝日をかかげる家

聖建築設計事務所

富山県に建つ核家族のための住宅。周辺は田園風景が広がり、背後にはこの地を象徴する八乙女山がそびえ立っている。道路の喧噪を避け、背面の自然豊かな風景を感じながら生活し、楽器演奏を楽しめる計画とした。すべての居室は山に向かって大きな窓を取り、用途に応じて高さに変化を持たせ、緑豊かな景観と空間の広がりを感じることができる。和室は楽器の練習や発表会のステージとなり、リビングは建具を開放すれば客席となる。

◇石川県建築産業連合会会長賞

株式会社大屋設計

内浦総合支所

株式会社大屋設計

本施設は能登町の「本庁・支所方式」への移行に伴う総合支所と地域の公民館と社会福祉協議会が入居 する複合施設です。
高齢化が進む地域のより良い将来を展望するために、全ての施設を水平移動だけで利用できる平屋建てとしました。
  象徴的でオープンなプロムナードを中心に、内外装に木目を取り入れ、地域住民が気軽に訪れることができる松波地区のランドマークとなるようにしました。

◇石川県建築産業連合会会長賞

株式会社山岸建築設計事務所

ホクショー株式会社白山第三工場

株式会社山岸建築設計事務所

垂直搬送機の国内トップシェアを誇るホクショーの主要生産拠点である白山工場の再編計画である。本計画は第1工場(1987年建設)と第2工場(1993年建設)に分散していた加工・塗装設備および調達部門を新設の第3工場に集約することで、生産能力の増強に加え、更なる品質の向上およびリードタイムの短縮を実現する。


株式会社シィープランニング建築設計事務所

中庭のあるオウチ

株式会社シィープランニング建築設計事務所

アトリエと中庭のある平屋の住宅。
古墳公園に向かって開いた大きな中庭を中心としたへいめん計画。花鳥風月を感じられる中庭は居間と大きな開口でつながり、開放的に暮らすことができる。中庭は様々な暮らしに対応可能な計画とした。
暮らしをのびやかに外へ広げ、外と緩やかにつながろうとする佇まい、この土地に住む喜びを素直に感じる心豊かなオウチを目指しました。


本多都市建築設計事務所

MIES DENTAL CLINIC

本多都市建築設計事務所

今回計画するにあたり利便性・快適性・機能性はもとより、街並みに開かれた歯科医院となるようなデザインを模索した。北陸の雨の多い地域においてできるだけシンプルな構造にこだわった。
外に向けて大きく張り出した庇により、日射熱の流入をコントロールすることができた。駅までのメインの並木道ということ・角地ということもありできるだけ圧迫感なく、まちなみの並木に馴染むようにボリュームを低く抑えて空がきれいに抜けて風景に溶け込むように計画した。


中村住宅開発株式会社一級建築士事務所

中林の家

中村住宅開発株式会社一級建築士事務所

北陸の気候は冬の寒さが厳しく、雨量も多い地域であり、屋外での生活環境が限られている。
その中でどのように室内に屋外環境を取り入れられるか建築的手法で解決したのがこのファザードである。 日本の屋根の特徴である深い軒をさらに深く見せるために屋根を3本の柱型が支えている。
軒裏には温かみのある木パネルを貼り、居心地の良い半屋外空間のテラスが生まれた。
深い軒は夏の強い日差しを遮り冬の日差しを取り入れ、北陸の雪や雨を遮りながら自然を感じることができる。
ここが家族にとってのセカンドリビングであり造作のベンチにゆったり腰かけてお茶や読書をしたり夜には星空を見ながら至福のひとときを過ごす。


中宮紘也建築事務所

焼肉有亭

中宮紘也建築事務所

商業建築が並ぶ大通りから少し入った住宅街との境に位置する。夜間等の住宅街への影響を抑えつつ、商業建築に賑わいを創出するため、大通りに向かってコの字型に建物を配置し、緑のある中庭をマチへ提供した。中庭はアプローチとなり、玄関から厨房を見渡すことができる。厨房を奥へ追いやらず、顧客と従業員の関係を限りなくフラットにして、両者が豊かな時を過ごせる建築を目指した。


井筒建築設計事務所

F.店舗計画

井筒建築設計事務所

外壁には築100年の母屋の歴史、周囲との調和を意識し、中国上海の古い建物で使用されていた、レトロな黒レンガを採用した。内装は天井表しの吹き抜けとし、壁は白モルタル塗りで仕上げました。外観は周辺との調和を考慮し、落ち着いた雰囲気を演出するためにシックな黒を。内観は白を基調として、まちのコニュニティーとなるための明るさや元気さも意識し、内外のメリハリにも気を配った。


株式会社絹川商事

北国街道野々市広見

株式会社絹川商事

北国街道の歴史的な景観を残す「野々市市の街並み」の連続性を保つための園地です。
土地利用を提供する地元の企業の造園会社が専門的なアドバイザーとなり、金沢工業大学建築学科の学生創作グループが計画と制作に参加しました。
「何が必要か。日陰、緑、休憩地、子供の広場、バス停、催事広場」など地区住人、子供たちのヒアリングを行い、その要素をまとめ上げてデザインしました。


Hamamoto建築研究所

母屋と子世帯、それぞれの個性にあった堀と前庭を街並へ

Hamamoto建築研究所

昨今、新築住宅においてアプローチの緑と花の少なさに寂しささえ感じる。駐車スペースの確保や植栽に対するメンテナンスの苦手意識によってどんどん街から緑が消えていく。右側が母屋、左手が子世帯、この辺りは建物にあった塀と前庭を確保しながら、周辺の街並みを豊かにしている。