【7/9締切】令和8年度第4回金沢工業大学IDESメンバーシップ講習会開催のご案内

公開日: 2026年6月23日

【概要】

文化財建造物は、多くが木造であるため、火災への対策は主たる課題であったが、耐震対策についてはあまり重視されてこなかった。本格的に耐震対策に取り組むようになったのは、平成7年の阪神・淡路大震災以降である。その後、東日本大震災、熊本地震、能登半島地震と大きな地震が起こるたびにアップデートを重ねて現在に至る。

本講演では、主に阪神・淡路大震災以前の耐震対策に注目し、昭和初期の法隆寺壁画保存に端を発した京都大学教授・坂静雄による法隆寺金堂の耐震性の研究から、戦後松本城天守や姫路城大天守、甲斐善光寺本堂などで行われた黎明期の耐震対策を紹介し、本格的な文化財建造物の耐震対策が始まるまでの経緯について解説を行うものである。文化財建造物に対する補強がどのような考え方で、何に配慮して行われてきたか、その変遷についても考察を行う。