【4/9締切】令和8年度第1回金沢工業大学IDESメンバーシップ講習会開催のご案内

公開日: 2026年3月25日

【概要】
2024年能登半島地震では震度5弱の地域で,腹付け盛土と思われる宅地盛土の崩壊が認められた.1995年の兵庫県南部地震では震度6弱から宅地盛土の被害が生じるとされていたが,2018年の北海道胆振頭部地震では震度4の札幌市でも被害が生じている.
地震時の盛土の崩壊は,盛土自体が慣性力で崩壊するよりは,地山境界にある水膜が地震によって圧縮され,過剰間隙水圧を発生させ有効応力を低下させることによって生じると考えられる.これはいわゆる液状化現象に類しており,液状化は振動継続時間が長いと加速度が小さくても発生することが,2011年の東北地方太平洋沖地震での千葉県の事例で知られている.幾つかの事例検討をもとに,加速度や計測震度,振動継続時間と宅地盛土の被害の関係を検討した結果を提供する.2011年の地震では仙台市で大規模造成盛土で被害が生じたことから,その危険性が危惧されることとなったが,最大加速度も振動継続時間も非常に大きいことが確認された.また,事前検討での危険性の予見可能性について,新しい道路橋示方書と建築基礎構造設計指針による判定を例に補足する予定である.