【2/13締切】令和6年度第11回金沢工業大学IDESメンバーシップ講習会開催のご案内
公開日: 2025年1月22日
■プログラム■
15:30~17:00
講演『エネルギーと建築設備の融合について』
金沢工業大学 地域防災環境科学研究所
教授 木虎 久隆 氏
【概要】
日本は、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言しています。特に、建築関連分野である業務用建築物や住宅におけるエネルギー起源CO₂排出量は、全体の約3分の1を占めており、この分野での削減が喫緊の課題となっており、エネルギー需要側である建物の省エネルギー化と、エネルギー供給側における太陽光や風力発電といった再生エネ電源の導入拡大、水素や合成燃料などの新燃料への転換といった、需要側供給側双方での取り組みが必要です。
エネルギー自由化の進展により、環境性、経済性、安定供給性について従来と異なる視点から、考慮する必要があります。現実に太陽光発電大量導入や火力発電所廃止等に伴い、電力系統に問題が発生する事例も増加しています。こうした問題は主に供給側の努力によって解決されてきましたが、供給側のリソースが限られる中で、環境性・経済性・安定供給性のバランスを取るためには、需要側(建物)のリソースを活用する必要性が高まっています。
今回は、カーボンニュートラルに向けた供給側と需要側それぞれの取り組み状況や、これらが連携して進めるべき対応について情報を提供します。