意匠設計の願いを叶える鋳物講習会開催報告
公開日: 2015年8月4日
第1回構造設計部会「意匠設計の願いを叶える鋳物」講習会開催報告
日 時:平成27年7月28日 火曜日
場 所:協同組合 金沢問屋センター金沢流通会館
参加者数:28名
石川県建築士事務所協会 21名
金沢市建築指導課 1名
石川県鉄骨工業協同組合 6名
多くの部材が取合う鉄骨造の接合部では、鋼材を切断・溶接しても製作が難しい納まりがあります。そこで、意匠的・構造力学的な問題を同時に解決する手法として接合部に鋳造品を用いる場合があります。講習会では、鋳造品接合部を用いた株式会社北陸通信工業本社社屋の現場見学も行い鋳造品への理解を深める講習会を開催しました。
小西耐震防災委員長挨拶の後、日本鋳造株式会社形山氏より鋳鋼・鋳鉄の違い、鋳造過程、鋳鋼の法的取扱いの説明があり、鋳造品を用いた大スパン・高層建築物の紹介がありました。また、株式会社北陸通信工業本社社屋を設計された株式会社五井建築研究所山越氏より社屋の設計コンセプト・特徴を紹介頂きました。講習会での見聞が実際の現場でどの様に具現化されているか現場を見学し確認しました。見学では、構造監理を担当する株式会社五井建築研究所棚木氏、建設を担当する兼六建設株式会社橋本氏、鉄骨製作を担当した株式会社川上製作所宮前氏より各立場を踏まえた説明・解説を頂きました。現場見学後講習会・現場見学についての質疑応答時間を設け参加者から活発な質問がありました。
文/宮坂 博信